お腹の中の“カビ”が、梅雨の不調を悪化させる?

こんばんは。
橘ミサヲです。


今日も暑かったですね…
福井もなかなかの暑さでした。
もうすぐ、梅雨がやってきますね。


昨日お話ししたように、
梅雨の不調には“湿気”が大きく関わっています。


そして、実はもう一つ
見落とされがちな要因があります。

それが「お腹の中の“カビ”」。

「えっ?体の中にカビってあるの?」
そう思った方も多いのではないでしょうか。


わかりやすいところだと
水虫や膣カンジタでしょうか。


身体の中のバランスが崩れると
こうやってわかりやすい症状として
カビが悪さをしてきます。


しかし、カビは普段から
私たちの身体の中で共生していています。


そして、水虫やカンジタといった
わかりやすい症状だけでなく
「なんとなく不調」
「慢性的な疾患」
にも関係しています。



■ 腸の中にも“カビ”はいる

私たちの腸内には、
善玉菌・悪玉菌・日和見菌のほかに、
酵母菌(こうぼきん)やカビの一種
とされる菌も存在します。


カビは、1%ほど存在します。
その代表が「カンジタ」です。


他のカビもありますが、今日は
馴染みもあるカンジタを例にお話しします。



カンジタ菌などは、
元々は誰の体にもいる常在菌です。


でもこれが増えすぎてしまうと…

・お腹が張る
・ガスが多くなる
・甘いものがやめられない
・疲れやすい、集中力が続かない
・肌荒れ、かゆみ、湿疹
・PMSやホルモンバランスの乱れ


など、さまざまな症状を
引き起こすことがあります。



■ 守りの防御を破壊される…

身体にカビが生えてしまうと、
粘膜細胞の代謝(生まれ変わり)が滞り
本来、死んでいくはずの古い細胞に
カビが成長していってしまいます。


腸には元々カビがいるので
もろに影響を受けます。
腸に炎症が起こり
リーキーガット症候群が起こります。


リーキーガットは、腸粘膜が本来
体内に入るべきものではないものを
通してしまう状態。


つまり、腸内でカビが増えることで
普段は体内に入れないように!
と、バリアしている有害物質を
体内に取り込んでしまう状況を
作ってしまうのです。


さらに、悪化した腸内環境は
ますますカビを増殖させます。
またカビ自体が様々な有害物質を発生させます。


結果…
めまい・ふらつき・頭痛・吐き気
記憶障害・感情のコントロールができないなど
常に酔っ払い?二日酔い?みたいな状態に
なったりもします。



■ 梅雨は“カビ”が増える絶好のシーズン

そして、そのカビが増えるのが
梅雨のシーズン。

カビにとって必要な条件は「湿度」と「温度」。
梅雨は、カビがもっとも活発になる季節です。


実際、
・パンやチーズにカビが生えやすい
・水回りの掃除をサボるとすぐカビる
・洗濯物が乾きにくい


これらは外の世界のお話しですが、
そこから空気を吸い、外から物を食べている
わたしたちの体の中も同じ。


湿度が高いことで、
・腸内環境が乱れやすくなり
・“カビ系の菌”が増殖しやすくなる


つまり、これからの季節は
外のカビと内なるカビのダブルパンチ!!


肝臓の疲れだけでもしんどいのに
追い討ちをかけるように
体がますます重だるくなるわけです。



■ あなたの「お腹」、こんなサイン出ていませんか?

・最近、甘いものを無性に欲する
・食後にお腹が張ってつらい
・便の状態が安定しない(ゆるい or 硬い)
・常に眠い、疲れやすい
・肌が荒れやすい
・耳のつまり感
・音に敏感
・慢性的な鼻水や咳
・月経不順、生理中の不調、PMS
・筋肉や関節の痛みや腫れ
・集中力が低下している
・エネルギー切れをよく感じる
・異常に疲れる
・天気の変化に弱い
・タバコ、香水、柔軟剤の香りで調子が下がる
・歯科治療の際、麻酔が効きにくい


もし2つ以上当てはまるなら
お腹の中で“カビ”が暴れているかもしれません。



■ 対策の第一歩は、「カビのエサを減らす」こと

特に日本の環境はカビが繁殖しやすいです。
そこに拍車をかけるのが
現代の住環境と食。


例えば食でいうと、こんなものは、
腸のカビ菌のエサになりやすいです。

・白砂糖や人工甘味料
・小麦製品(パン、パスタなど)
・加工食品や市販のお菓子
・アルコール(特にビールや甘いお酒)
・発酵食品
・過剰量の自然な糖

「絶対に食べちゃダメ!」ではなく、
少しずつ頻度を減らしていくだけでもOK。
腸内の菌のバランスが整いやすくなります。




最近、甘いものがやめられなかったり
お腹の張りや便通トラブルはありませんか?


「体の中のカビ」がサインを出しているかも。
まずは、これからの梅雨の時期から
さっきあげた項目、気をつけてみてください〜




明日は「自律神経と湿気」のつながりについて、
さらに深く掘り下げていきます。お楽しみに。


それでは、今日はこの辺で。
おやすみなさい。