体調不良のとき、子どもは親の選択を基準にする
真夜中 突然の発熱
しかも、40℃越え
夜間救急へ行くべき?
それとも翌朝まで待つ?
微熱がずっと下がらない
なぜ?
病院は行ったけど、
他にできることはないのかな?
家族が高血圧、糖尿病…
薬以外の選択肢ってあるのかな?
飲んだら、ずっと飲み続けるのかな?
このような経験があるのではないかな?
と思います。
今はなくても、親になったり
自分が歳をとっていく過程で
多く起きてくるお話です。
長期講座の中でも似たような相談を
たびたび、受けることがあります。
私は、直近は薬の研究開発をしていましたが
途中までは、製薬会社で営業をしていました。
特に新人の頃は街の小さな病院や薬局に
行く機会が多く、たくさんの親子や高齢者が
病院や薬局で待っているのをみていました。
しかし今、当時のことを振り返ると
あの中に本当に薬が必要だった人は
どれくらいいたのだろうと疑問になります。
きっと、お子さんの場合1割にも満たないんだろうなと思われます。
家で安静にしていれば大丈夫な人が
たくさんいる待合室の中には
本当に医療介入が必要な人も
同じように待たされている状況もみられ
複雑な気持ちになったものです。
(今、思えば、その中でアポイント待ちをしている製薬会社の担当である自分こそ、不要だと思いますが)
機嫌も良く、食欲もあり
寝込むほども無い症状で来院して
処方薬を飲ませる親御さんたち。
風邪などの一時的な急性の症状も
「薬がなくては治らない」
「早めに受診して薬を飲むことで重症化が防げる」
そう思っている人もいれば
「医療費がタダ同然に近いから行かなきゃ損」
と考えてるひともいます。
高齢者の中では
溜まり場のようになっている病院もあります。
アトピーや喘息、糖尿病や高血圧などの
慢性疾患では薬をいくら使っても
治る日は訪れず薬の副作用のための薬が足され
たくさんの種類の薬の服用をされてる方も
多くいます。
当時、こういう現状をみて
薬の役割って何?
ずっと飲み続けなければならないのはなぜ?
本当の健康のためにできることはなに?
と、ふと、思う日が増えました。
そして、研究開発に移動しても
それは変わりません。
そんな薬は生まれない。
そして同時に、自分自身も
体調を崩し、薬を飲むが、また別の不調という
イタチごっこが続きます。
そこから私の学びはスタートしました。
子供たちは、両親(とくに母親)から
何か具合が悪くなった時の対処法について
学びます。
「このくらいの熱だと大変」
「この症状が出たら病院に行く」
「こういうときは〇〇を使えばいい」
「こういうときはお薬を使うのだな」
と親の選択を基準とします。
しかし、現代の女性は
子供たちの健康、家族の健康についての知識を
どれくらい備えて親になるのでしょうか?
基本的なカラダの仕組み、症状の仕組み
薬にできることと、できないこと
薬を使うメリットとデメリット
それぞれの医療の得意分野と苦手分野など
子供たちに伝えられるほど
理解できている人は、多くありません。
諸外国では、親になる前に
母親学級で習うようなそういった内容に
触れることなく出産して母になり
カラダの仕組みがよくわからないまま
いきなり、背負わされる命の責任の重さは
辛いと思うのです。
症状がでるたびに右往左往してしまうのは
当たり前です。
“治癒”は、すべて
私たちに備わった治癒力によって
勝手に行われます。
それをサポートするためにできる
ベストな方法が、薬であることもあれば
そうでないこともあります。
家族や自分が体調不良になったとき
薬を飲むか?飲まないか?
この2択しかないのは、辛いです。
自分と家族のカラダの仕組みを理解して
症状が出ても不安を駆られることなく
柔軟に落ち着いて対処できるような
軸をもった女性が増えたら
家庭はもっと元気に幸せになると思っています。
そして、それが日本全体広がると
もっと、いいなとも思ってます。
そんな思いもあって
長期講座には
“病院に行く前に知っておきたい症状と薬”
というタイトルの講義を入れています。
これからの日本で
自分と自分の家族の健康を叶えていくために
必要な知識と知恵を詰めた講座です。
今は夏で暑くて勉強する気に
ならないかもですが(笑)
この夏が終わるとあっという間に秋が来て冬。
また、風邪などが流行り始める時期
慢性疾患も悪化しやすい時期です。
今年の冬には、いろんな不調に
安心して対処できるように
一度、学んでみませんか?
自分で自分の体を整えながら
一生物の知恵をみにつける
5ヶ月にしましょう。