代謝を上げたら老けるの?

こんばんは。
橘ミサヲです。
先日、講座でこんな質問をいただきました。
「代謝を回し過ぎると活性酸素が増えて酸化し、老化する。スポーツマンが激しい運動をしていると急激に酸化する、とSNSで見ました。
代謝の上げすぎや糖代謝の回しすぎは本当に良くないのですか?」
わたしはそのSNSの意図が分からず
一瞬、フリーズしました。
SNSの世界ってねぇ…と(笑)
■ 代謝は上げすぎたらダメ?
結論から言うと…
代謝は正常に上げておくべきです。
もちろん糖代謝も含めて。
年齢とともに代謝は下がります。
ひとつ身近な例えをだすと
代謝が落ちる →
肌のターンオーバーが遅れ →
シミやシワができる。
コラーゲンも壊れやすくなり、
肌は弾力を失います。
ゴミが溜まりやすくもなりますね。
だからこそ、
意識して高い代謝を保つことが
健全な健康につながります。
■ 代謝が下がると何が起きる?
代謝が落ちると「省エネモード」になり、
エネルギー産生や細胞間の伝達が低下。
若くてもこのモードで生きている人は多いです。
私はこのモードは好ましく思っていません。
やりたいこともたくさんありますし
いつまでも美しく元気でいたい気持ちもあるから。
代謝が正常に回っていれば、
エネルギー・ホルモン・抗酸化システム
解毒機能まで動きます。
逆に、どこかの回路が滞ると活性酸素が
増えて過剰になると老化や病気のリスクが上がります。
そして、過剰すぎると問題の活性酸素も
免疫反応には必要な存在であることも
忘れてはいけません。
体は常にバランスをとって調和しています。
■ 糖代謝を上げすぎはダメ?
糖の代謝は完全燃焼していれば
高い方が好ましいです。
ただし、動かずに過食すれば
余ったエネルギーで代謝は乱れます。
スポーツマンが激しい運動をするときは、
酸素を使わない「解糖系」という経路を
多く使います。
これは酸素を使わない
エネルギー産生の回路なので
酸素があまります。
これが活性酸素を生みやすい原因のひとつ。
でも、私たちの日常の代謝は
酸素を使った完全燃焼(TCA回路)が基本で、
この場合は活性酸素は生まれにくいです。
■ 例外と現実
プロ選手のような激しい運動量は
特殊な条件下での代謝です。
このケースは活性酸素を生みやすい状態に
なりやすいですが、それをそのまま
一般人の代謝の話に当てはめるのは正確ではありません。
にもかかわらず、SNSでは分かりやすさや
キャッチーさが優先され、このような
インパクトが強く単純な例が切り取られて
「代謝を上げると老ける」みたいな話に
つながることがあります。
しかし、私たちの日常の活動量や
代謝回路は違います。
とはいえ、現代人は運動不足や過食で糖代謝が正常に回っていない人が多いのも事実。
この状態で代謝を無理に回せば老化は早まります。
が、そもそも論、それは「正常な代謝」とは言ええません。
■ 私の答え
代謝は上げたら老けるのではなく、
正常に上げておかないと老けます。
健康の目標は人それぞれ。
どんな健康・どんな人生を送りたいのか、
自分で決めることが大切です。
私は免疫抑制の先にある健康は
長続きしないと考えるので、
代謝は上げておきたい派です。
先日の質問で
「情報は切り取り方次第でこんな風に変わるんだ」
と改めて感じました。
もちろん、その投稿をした方も
代謝が低くていいとは言っていないはず。
でも、SNSはお互いの背景を知らずして
情報のやり取りをするので
受け取り方次第で誤解が広がります。
SNSの難しさ、ですね。
わたしはこれが苦手で
一向に投稿ができないジレンマ…
今回の件で、ことさらまた苦手意識が…笑
(投稿したくないための言い訳?笑)
こういうのを受け取る側の責任
リテラシーの問題という声も聞きます。
そうですね、それもあります。
けど、わたしはそれで片付けるのは
好きじゃないです。
双方向の努力があるべきだと。
健康は商品ではなく、
万人の権利ですから。
これは、私が尊敬する博士の言葉です。
だからこそ、お客様が自分の人生にとって
ベストな選択をできるよう、
これからもサポートしていきたいと
思っています。
みなさんは、
どんな健康・どんな人生を送りたいですか?
いつも応援しています。
それでは今日はこの辺で。
おやすみなさい〜
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