大人にも子供にも伝えたい心がゆるむインドの教え
「他人に迷惑をかけてはいけない」
「あなたは、他人に迷惑をかけて生きるのだから
他人のことも許してあげなさい」
どっちが、心ゆるみますか?
どちらも愛情がベースが故の言葉ですが
言われた時の緊張度は違うと思います。
1つ目は、よく日本でもよく聞きます。
2つ目は、インドで使われるそうです。
これは、私がヨガ哲学を勉強する中で聞いたインドのお話です。
このインドの教えは、ヨガの哲学から来てるのかなと私は思っています。
今日は、そんな病気とも関係するマインドや
ヨガ哲学ついてお話ししようと思います。
私は、ずっと
「自分を大切にする」
「自分に優しい眼差しを向ける」
とかが、大の苦手でした。
意味は知っている
重要性も知ってる
けど、できなかったんです。
だから、ストレスで心身ともに
バランスを崩したときも
・病気の自分は恥ずかしい
・健康でいないと価値がない
と、とても厳しい目で自分を見ていました。
不調になる前も
不調がとりあえずおさまった時も
○○すべき
○○しなきゃ
女性だから
○歳だから
家族がいるから
そんなふうに、ずっと
何かの枠にはめ込んで評価して
その枠にはまらないからと、無理をして
自分を変えようとして。
そうやって自分をいじめるのが癖になっていました。
そんな私が、自分に優しい眼差しを
少しずつ見せれるようになったキッカケは
ヨガの教えのおかげでした。
その中でも、最初のきっかけは
「アヒンサ:非暴力」
という教えです。
アタリマエだと思いますか?
そうですよね、暴力をふるってはいけない。
小さい頃から、教えられているはずです。
でも、これ「行動」だけの話ではないんです。
アヒンサ(非暴力)は
・行動 ・言葉 ・思考
すべてにおいて、暴力を禁止しています。
そして、それは、他人だけではなく、自分にも
苦しみを与えることを禁止しています。
自分自身との心の対話での自己批判も禁止しています。
思考は種です。
心の中で、自分には価値がないと思っていれば
「私なんて」とか「もっとこうあるべき」
とか自分を苦しめ言葉が出てきます。
そして、その言葉をもとに
体調が悪いのに働き、さらに不調になったり
人と比べて、自己嫌悪になったりと
自分への苦しみを与えていきます。
この教えを聞いたとき、ハッとしました。
暴力なんて、振るわないよ〜と思っていましたが
自分には、バンバンやっていましたし
振り返ると、家族にも
自分が思う正解を押し付けて
・こうあって欲しい
・こうあるべき
と、相手を変えようとしてました。
これも、暴力ですよね。
ヨガでこの教えが私に深く浸透した理由は
マットの上での実践でした。
体が硬いのにもかかわらず、ついつい
前屈を頑張ったりして、内心、早く終われ!と
全然心地よくなく苦痛なアーサナの時間(ポーズ)笑
ここから、練習することにしました。
自分に優しい眼差しを向け観察することを。
伸びてるな〜
痛気持ちいな〜
昨日より心地いいな〜
呼吸がしにくいな〜
と、ただ、ただ、みる
そこに良い、悪いのジャッジや
原因探しのくせは手放して
マットの上の時間から
自分に優しい眼差しを向け観察する練習を
始めたのです。
そして、痛いなら、少し緩めて
苦しいなら、どう体を使ったら呼吸できるかを
いろいとトライしてみて
そうやって、
「自分の心地いい」を探していく練習をしました。
本来、ヨガのアーサナ(ポーズ)は
「安定して心地いい姿勢」という意味です。
つまり、私にとってのアーサナと
先生にとってのアーサナは違います。
そこに、体感を通して気づいたのです。
そして、それは、日常でも同じこと。
なにが美味しいと感じるか
なにを健康と考えるか
人生でなにを大切にするか
全て、人それぞれ違います。
さらに、その日常を送る体も心も
人それぞれ、違う、個性があります。
それでいいんです。
枠にはめこもうとしなくても
誰かになろうと自分を変えなくていい。
頭ではわかっていたけれど
わかっていなかった。
だからバランスを崩した。
でもそれをヨガの教えとヨガを通して
少しずつそのバランスを取り戻すことができました。
そのベースとなった教えがこのアヒンサ
他人に迷惑をかけてはいけない
とキュッと緊張状態で生きるのではなく
人は他人に迷惑をかけて生きるのだから
他人のことも許してあげなさい
こっちの方が、ゆるむ
心がほっとする。
このインドの考えは、きっとアヒンサから
きているのだろうなと、この話を聞いたときに
思ったことを今でも覚えています。
そして、他人にだけ優しく は難しい。
だって、自分に優しい眼差しを向けていないと
きっと、余裕がなくなったときに
他人に同じように厳しい眼差しを向けてしまい
変えようと、コントロールしようとしてしまう。
だからまずは自分。
自分を満たしていこう。
ついつい、自分なんてとか
もっと頑張らなきゃとか
思ってしまう方は
このアヒンサ、練習してみてください。
まずは簡単なことから。
私のおすすめの練習法は
トイレに行くことです笑
子供がいるから
会議中だから
目立つのがやだから
友達のランチ中に
話の腰を下りたくないから・・・
いやいや、三大欲求の一つだよ?
トイレいこうよ。
自分の膀胱いじめるのやめようよ。
トイレ、行きましょう。
自分に優しくする
そんな簡単なことから始めてみてはいかがでしょう?
今回は、少し哲学チックなお話でした。
では、今日はこの辺で。
明日もよき一日を。