マーガリンというミスリード

こんばんは。
橘ミサヲです。


先日、月一のスクールで
国宝について、たっぷり3時間ほど
自分たちの学びに合わせて解説を聞きました。


もう、感動。
話を聞いているだけで、涙が出てきて
目がうるうるしてました。


本当にすごい作品です。
こんな作品に生きているうちに
出会えたことにとても感謝です。


歌舞伎ではなく、本でもなく
サブスクの配信でなく
是非、映画館で。


是非、見に行ってもらいたい作品です。



さて、そんな昨日の8.5時間のセミナーのなかで
たくさん出てきた”ミスリード”という言葉。


ミスリードとは、人を誤った方向に導くこと
誤解させることをいいます。
国宝の中にもたくさん、たくさんあって
そこを辿っていくと、本質は見えてこない。


もちろん、そのミスリードによって
向かった先にも出会えるものはあるし
得られるものはあります。


どこを切り取ったか?なので
今の自分にとっては”そこ”だったのでしょう。


だからそこに良い悪いはない。
ただ、もっと知っていればいろんなものが
ぼやかされている本質が見えてくるなと
昨日、思いました。



私はよく自分の講座の中で
マクロにみようといいます。
カメラ機能のようにミクロとマクロの
ズーム機能を使いわけて、と。


ミクロにみているだけでは
見えてこない世界があります。
だから、引いてみるのです。



で、今日は油の業界を
引いてみてみましょう。


“マーガリンは体に悪い”
そう思っている人が多いと思います。


とくに健康を気にする人なら
みんなそう思っています。


しかしここにはミスリードがありました。



マーガリンは、植物油脂に
水素添加という工程を加えることで
液体の油を固形化しています。
だから、バターの代わりに使われる。


この水素添加の過程で
トランス脂肪酸が発生し
これが健康害があると言われています。



しかし、実際、分子構造でみると
マーガリンは水素添加することで
酸化しにくい脂(飽和脂肪酸)に近い形になります。


つまり、組成がかわることで
バターのような体に負荷のない脂に変わるのです。



その過程で発生するトランス脂肪酸を
悪いものだー!というのですが
実際、この化学反応は、私たちが
普段から食べている牛などが生きている過程で
つくられるものなのです。

つまり自然界でもあることで
そんな問題じゃない。



???
え、じゃぁ、なんでマーガリンは悪者なの?
となりますよね。


ここがミスリードです。


まず、マーガリンを悪者にすることで
もっと害のある【植物油脂】から
目をそらしたかったのです。


植物油脂とは液体の油ですね。
サラダ油はもちろんですが
米油や菜種油もそうです。


こういった油の方が酸化しやすく
体内で代謝を下げる原因になったり
病気の元となる炎症ゴミをつくります。


マーガリンを悪者にすることで
植物油脂からまんまと目を逸らされるわけです。


そして、現在、
マーガリンのトランス脂肪酸の危険性により
トランス脂肪酸の割合が企業努力で
だいぶ減ってきました。


そんな頃、やっと言われるようになったのか
植物油脂の危険性ですね。
4毒と言われるものの一つに挙げられたりしますね。
(まぁ、その4毒にもミスリードはあるけれども)



引いてみたらよかったのです。
引いてすべてを満遍なくみたら
もっとはやく植物油脂の厄介さに気づいたはず。


にもかかわらず、
ミスリードにより遅れた。
結果、今やあらゆるところに植物油脂。
液体の油をが当たり前の時代になりました。


すごいですね。経済は面白い(笑)



ということで、私が今日言いたいのは
引いてみる、マクロにみる大切さです。

視座を高く持ちましょう。


そうすることで、
健康の流行に流されることは
少なくなります。


わからなくなったら
一旦、もう一段階上から眺めてみるのです。


流れるプールに流されているうちは大変。
上から見て、たまに、入ってみて
楽しんでくらいがちょうどいい。


是非、身につけたいスキルですね。



さて、最後に。
マーガリンは安全か?

が皆さんも気になると思います。

マーガリンは元は植物油脂。
この段階でかなり酸化しているので
水素添加して飽和脂肪酸に近い形になったとしても
やはりおすすめはしません。

避けた方が好ましい。


でも、同じぐらい植物油脂も
害があるのだよと伝えたくて、
今回の記事を書いてます。



それでは今日はこの辺で。
おやすみなさい。