ハチミツではなくて蜜蝋のために養蜂をした中世ヨーロッパ

こんばんは。
ハニーセラピストの橘ミサヲです。


昨日と今日
キャンドルに火を灯して
ボーッと今年の棚卸しをしました。


良い悪いなく
ただただぼーっと。


いろんなことをやった。
やれなかったこともある。
上手く行ったことも
上手くいかなかったことも
中途半端なことも
サボったものもある。


うん。
この時間を取れてよかったです。



今日、使ったキャンドルは
蜜蝋を使ったキャンドルです。


蜜蝋とは、ミツバチが巣をつくるときに
分泌するロウのことです。



今日は、蜜蝋キャンドルのお話です。
実は、ヨーロッパでは昔から
多くの教会で養蜂がされていました。


なぜだと思いますか?
ハチミツが欲しかった?
ミツバチが神の子と呼ばれていかたから?


いえいえ、答えは灯りのため。
蜜蝋からキャンドルを作りたかったからです。


あかりを灯すための蝋燭の材料として
教会の人たちはミツバチを飼って
お世話をして、蜜蝋をもらって
蝋燭にしていたそうです。



私は、キリスト教について
そこまで詳しく知りません。


そのため、正確ではないかもしれませんが
キリスト教において
ローソクで灯される光は、
「わたしは世の光である」と言われた真理である
イエスを表す最高のシンボルとされているそうです。


そして、初代教会のころから、司祭は灯された
ローソクを手に灯した待者に先導されて入堂し、
灯されたローソクは、祭壇の後ろの
聖櫃(せいひつ)のそばに置かれていました。


そのため、今も、ミサだけでなく、
さまざまな典礼において
ローソクを灯されるそうです。



昔から教会において
蝋燭は大切なアイテムだったのです。


今のように科学技術が
発展していたわけではないので
そんなに簡単に蝋燭は作れません。


そこに重宝したのが蜜蝋です。



古代、キリスト教が普及する
ずっと、ずっと前から
人とミツバチは仲良しでした。


各地域の土着の宗教がまだ残る時代はもちろん
古代よりずっと仲良くしてきています。


わかっている1番古い記録は
紀元前6000年頃のスペインの洞窟。
ハチミツ採取の記録があります。


そして養蜂としては
紀元前2600年のエジプトの壁画です。



ミツバチとヒトは
私たちが想像するはるか昔より
共に生活をしてきました。


そして、ヨーロッパにおいて
その広がりをもたらしたのものの
ひとつが宗教です。



ハチミツもおもしろく魅力的ですが
ミツバチが織りなす、他の副産物にも
たくさんの魅力があります。


蜜蝋には、まさにそのひとつ。
高い保湿作用はもちろん
抗酸化作用、抗炎症作用、抗菌作用etc
と魅力がたくさんあります。



蜜蝋のキャンドルに火を灯しながら
昔の人たちも、同じように
蜜蝋でろうそくをつくり
こうやって夜に火を灯していたのかな?
なんて考えると、ワクワクしてきます。


いにしえのそういった知恵により
今、わたしは癒しの時間を
味わえているんだと。



9月のおわり。
明日からは10月。
大切なスタートの日。


秋が深まって日暮れが早くなり
夜が長くなった夜長月。
皆さんもぜひ、キャンドルを見ながら
ゆったりと過ごすなんて時間も
取り入れてみてはいかがでしょう。


それでは今日はこの辺で。
おやすみなさい。