もう、戦闘服はいらない
今日、約1年半ぶりに
ジャケットの袖に腕を通した。
会社員のときに着ていた
わたしの戦闘服。
胸元には、「会社名+名前」の
書いてある名札。
今日のわたしの胸元には
わたしが何者か?を表すものは何もない。
唯一、名刺だろうか。
今日、着たジャケットは
会社員を終えたとき
すべてを捨てようとした中で
唯一残したuntitledのセットアップ。
その懐かしのジャケットに
袖を通して感じたのは
「軽さ」と「不安」
会社員時代は、ジャケットを着ると
肩が重くて仕方なかった。
新幹線の中、病院で作業するとき
たいてい脱いでいた(笑)
“責任は肩にくる”
聞いたことはないだろうか?
責任を負いすぎると肩に不調が出る。
当時のわたしの肩はパンパンで
常に肩こりがあった。
一社員のわたしに
何か大きな責任を背負っている
なんていう思いは正直ない。
でも、新人の頃から
その担当病院にとっては、あなたが
会社の顔なのだよと言われてきた。
たいした役職がついていたわけではないが
それなりに昇進して、プロジェクトの中でも
責任のある仕事などを受けることもあった。
だからか、仕事が終わると即!
名札をひっくり返していた(笑)
けど、自分が意識していなくとも
それなりの、責任は感じていたのだ。
そして、その代わりに
会社に守られていた。
新人のわたしの話を聞いてくれるのも
面会してもらえるのも
研究に協力してくれるのも
薬を使ってくれるのも
「会社」があるから。
当たり前だけれど
わたしは、入社してからずっと
「会社」に守られてきたのだ。
〇〇会社のわたし
として、どこか会社を盾にして
たくさん守ってもらっていたのだ。
だから今日、
久しぶりにジャケットを着た時は
「軽さ」と「不安」を感じた。
肩書はあれどバックに会社があるわけでなく
わたしという個人として向き合うことに。
わたしは何者だろうか?
こんなわたしの話を聞いてくれるのか?
と。
でも、その不安は
鏡を見た瞬間に癒えた。
あぁ、大丈夫だと。
あの頃のわたしより
幸せそうだったのだ。
肩が下りていて
肩肘はっていなくて
顔が柔らかくて
それでいて、丹田にエネルギーが入ってる。
軸があの頃よりしっかりして
自分の足で立てている。
それは身体だけでなく
自分の仕事への想いやお金という面でも。
それに気づいたら、
ジャケットの軽さは変わりないが
自分の真ん中には、どっしり軸があることを
感じることができた。
初めての企業さんとの仕事に
少しパニックだったんだなと気づいた。
何も特別なことはない。
もちろん、初めての挑戦だから未熟だ。
けど何事も初めてはある。
勉強も経験も必要だけれど
それは、これからやっていけばいい。
それよりも、この1年半、
独立していろんな経験をしてきたことに
目を向けようと思った。
もう、ジャケットの重さがなくても
しっかり立っていられる。
これからも何かのわたしじゃなくて
“わたし”として成長していきたい。
もう”戦闘服”はいらないね。
このジャケットは
お気に入りだし着るけどネ!
今日はいろんな感情の動きがある1日。
よき日でした。
わたし1人じゃ到底無理…
素敵なご縁を繋いでくれた方々に
本当に感謝。
わたしもそんなふうに誰かを
応援できるひとでありたい。
それでは今日はこの辺で。
おやすみなさい。